☆トレーニングの原則※この文章は、2006年度 某区の消費生活通信講座のテキスト「ウォーキング」~もっと気軽に運動してみよう~用に書いたものです。 6. トレーニングの原則 安全に効果的にトレーニングを行う為にトレーニングの原則というのがあり ます。 ●個別性の原則・・・一人一人、個々に応じた運動の強さと量を選ぶ必要が あります。運動 不足だった人がこれから運動を始めようとするときは、つい無理をしがちで す。その人、それぞれの適量を守ることが大切です。 ●過負荷の原則・・・今の身体の状態を変化させる為には、今までに比べ て、運動量、強さを少しずつ増やしていくことが必要です。家でじっとして いた人は、外へ出る。外へ出て歩いていた人は、速歩きをする。速歩きをし ていた人は、歩く距離を長くしてみる。あるいは、エスカレーターを使って いたのであれば、階段を使う。階段を使っていた人は、少しペースを速くす るなどです。家で、じっとしていた人がいきなり走り出しては、身体を壊し かねません。少しずつ負荷をあげていきましょう。 ●漸進性の原則(ぜんしんせいの原則)・・・少しずつ段階的に運動量や負 荷を増やしていくことが大切です。長いこと運動不足だった人や体力に自信 のない人は、はじめから無理をすると長続きしません。はじめは、楽だと感 じる程度から、身体を慣らして、1~2ヵ月後に次の段階に移りましょう。 このような長期計画としての原則と、もうひとつ重要なのは、日々の運動に 際しての漸進性です。毎回のウォーキングも、歩き始めはゆっくりと、調子 が出てきたら徐々にスピードを上げていき、最後はゆっくりペースを落とし て終わるようにするとよいでしょう。 ●継続性(反復性)の原則・・・運動によって向上した身体の機能は、運動 をやめてしまうと元の状態にすぐ戻ってしまいます。継続は、力なり。機能 を維持する為には、三日坊主にならず、続けることが大切です。 |